本当にやりたいことだけやってて生きていけるのか?【苫米地理論】
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空手道マガジンJKFan2024/2と2024/3のコラムにて、
「苫米地先生はやりたいことだけやっていればいいと書いているが、自分は空手が好きで勉強は嫌い。学校にも行かずに空手だけやっていればいいのでしょうか?将来的に不安です。」
という相談に対する、苫米地博士の回答。
目次
「やりたいこと」だけをやってください
やりたくない勉強はやる必要はありません。
なぜならば、こういった「やりたい、やりたくない」はゴール次第だからです。
やりたいことをやるためにゴールを設定する
多くの人がこれをうまくできないのです。なぜなら「やりたいことだけをやっていればいい」という私の言葉を素直に受け入れない人があまりに多いからです。
ゴールを設定ていないから不安なのでは?ゴールを設定していなければ「将来的に不安になる」のも当然です。
なぜ嫌なことばかりを考えてしまうのか?
相談者さんも「空手が好きだ」と言っているのに、考えているのは「勉強のこと」です。
ゴールを設定し、ゴールに近づくために新しいコンフォートゾーンを作り、そこに臨場感をするようにしていれば、「将来的に不安」などといった発想はうまれない。
なぜなら、空手のことだけを考えているからです。
すべてはゴールありき
「空手で強くなる」をゴールにしたら、そのコンフォートゾーンは例えば、一日中、空手三昧の生活が送れるような環境を作ることになる。
ということは、高校卒業後、空手の強い大学に入る・空手道場の内弟子になるなどの道がある。
空手の強い大学に入るにはスポーツ推薦もあるし、一般入試もある。一般入試なら学力も必要になる。というそれだけの話。
インベント・オン・ザ・ウェイ
「やりたいことだけをやってください」
「やりたいことについてとことん考えてください」
そうすれば、「そのための道筋は自然と見えてくる」のです。
やり方を発明しながら道を行け。
ここまでが2月号の回答内容。
本音は今の生活が続いてほしいということでは?
こちらは3月号の回答内容。違う角度で応えています。
高校生活は生活は親が見てくれて好きなことだけして暮らしていける。このコンフォートゾーンは3年間限定。このコンフォートゾーンから出なければいけないことが「不安」の根源なのでは?
「やりたいことだけをやってください」というのは最初にゴールあっての話です。
セルフコーチングの手法
バランスホイール。
職業、ファイナンス、趣味、健康、地域社会、恋愛・結婚、学習、家族といったいくつかのカテゴリーにゴールを設定する。
ゴールは現状の外に設定する。
現状の外に設定するのは難しいので、自分のことではないゴールを設定する。
例「お金持ちになりたい」ではなく「みんながお金持ちになる世界」。
不安を解消する方法
ゴールを設定すると、現状のこのコンフォートゾーンから出る不安が新たに発生します。多くの人はこの「新たに発生する不安」が怖くて、いまのコンフォートゾーンからダラれないのです。
しかし、現状の外にゴールを設定すれば、不安を解消するための方法論が見つけられる。スコトーマの原理で、好きなものが解ってしまえば、そのための情報や道筋は自然に見つけてしまうのが人間の摂理なのです。
学び: 本当にやりたいことだけをやればいいんだなと
空手だけをやりたい人が勉強することがあるとしたら、それは空手の強い大学に入るために一般入試を受ける時なんだなと。
本当にゴールに向かう道を進むだけなんだなと心から思った。
空手の強い大学に入るために一般入試で受かるためにする勉強は、なんとなくやらなきゃと思ってやる勉強とは全く異なるだろうなと。
そして、本当にやりたいことをやるには、自分が本当にやりたいことは何かを知る必要がある。他人から植え付けられたやりたいことではなく、本当に自分がやりたいことを見つけるために、ひとまず現状の外にゴールを設定する必要があるんだなと。