トラウマ治療は過去を振り返るのではなく未来にゴールを設定すべし
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空手道マガジンJKFan2023/3の山城美智さんのコラムにて、トラウマの解消方法について画期的な方法が書かれていた。
一般的なトラウマの治療法って、カウンセリングや退行催眠によって過去の意味付けを変えるっていう方法です。
私もこれを信じて過去を何度も思い出し、
「あの時こうすればよかったんじゃないか?」
「いや、あの出来事はこう解釈できるんじゃないか?それならば悪い出来事でもなかったのかもしれない」
などのようなことを繰り返してきた。
そのときはそれで心が晴れたような気持ちになったような気もするが、根本的な解決にはならなかった。
やっぱり専門家のカウンセリングや退行催眠を受けてみようかな、でも、なんか気が進まないし、そんなことしても解決されない気がする。
そう思っていた。そんな時に山城美智さんのコラムを読んだ。
どんな内容だったかというと
- ある社長さんからある社員について相談を受けた
- 「仕事はできるんだが、いつも何かにイライラしている社員がいて同僚との関係が良くない。なんとか彼女の性格を改善してもらって会社に留まってほしい。」
- 社長がその社員に話を聞いたところ「自分でもよくわからない。なぜか少しのことでイライラしてしまう。」とのこと
- 山城さんは「この方のイライラの原因は周りの人は関係がなく、本人も原因がわかっていない」と答えた。
- 原因はこの方が覚えていなほど子供の頃のもの。だから今それを他の人にぶつけても解決しないし、むしろそんなことをしてしまう自分にイライラしているはず。そして、本当は自分はどのような姿でいたいのか、それを尋ねてみてください。
- その原因を探るような話をしたほうがいいのでしょうか?
それは必要がない。その原因がわかったところで、結局解決することはない - 私がある専門家に聞いた海外での話がある。ある女性がトラウマ治療のために退行催眠によって子供の頃の記憶を呼び起こした。生まれる前、前世のエジプトでの人生を語り始めた(これが本当のことなのか、脳が作り出した虚像かはわからない)
- その全盛では今の時代の父が当時も親子で、その女性は父に殺されてしまったとのことだった。前世で殺されたことによって今のトラウマが生まれたと言って父を訴えた。
- このことから海外でも退行催眠によるトラウマの解決は行わなくなったとのこと。
- では今はそういうトラウマ、給付心はどのように解決しているのか?
あまり恐怖の原因を探りすぎず、将来的な理想像、自分の新しい理想のゴールを作り、そこに向かっていくという方法が主流となっている。 - では、うちの会社の女性も、過去に原因を無理して探るのではなく、これからの新しいゴールを設定することに心を向けることで、原因不明の怒りや恐怖は消えていく、または変化していくかもしれないということですね
- そうですね。まずは原因がわかっていないということを受け入れること。それで周りの人の責任ではないということがわかってきます。そうしたら、自分の現状以外のところに人生のゴールを作り上げることで、理想の自分に向かって進み変化していけるということです。過去の誰かの人生の影響で生きるのではなく、自分で作り上げた新しい自分の理想に向かって生きていくことが大事なのですよと伝えてください
恐怖と怒りのこと
この他にも、山城さんは怒りというのは恐怖を抑え込むためのものだと主張されている。そして人は「自分にとって価値あるものが奪われそうになる」と怒りを感じる。
例えばワイドショーの不倫報道を見て主婦が怒りを感じるのは、不倫をしていいという世の中になってしまっては自分の夫も不倫するようになってしまうかもしれないという恐怖が根底にあるのではないかとのこと。これは私もそう思っていた。男の立場からすれば、別に芸能人が不倫しようがどうだっていいじゃんなんだけど、主婦からしたらそうは言ってられないんだろうなと。
それから山城さんは「恐怖の原因や自分自身が怒りを感じることの理由」を常々考えて生活していたら「今恐れているコトは、もう二度と起きないコト」だと気付いたらしい。何十年も前に起こった自分の価値を奪うような事件(子供の頃に言われた心無い言葉での罵倒、暴力、いじめなど)は、もう二度と起こらない。
それをもう一度怒ったらどうしようと警戒し続けていることが現在の不調を引き起こしている。
特に瞬間湯沸かし器と言われるような、怒りっぽい人は常に原因不明の「自分の価値が奪われる何か」を警戒して準備している。
とのことだった。
めっちゃ学びになった
もう辛い過去を振り返らなくてよくなった。とても嬉しい。そして、なんとなく感じていた「いくら過去を振り返っても何も解決しないんじゃないか?」という思いに確信をもてるようになった。
そして、怒りっぽい人ってなんなんだろうな?よほど無鉄砲な人なのかな?と不思議に思っていたのだが、答えは逆で、いつ「自分の価値が奪われてしまうんじゃないか」と警戒している人なのだなと理解できた。
ちなみに、この「ある専門家」って明らかに苫米地英人さんのことだろうなと、苫米地読者の私はほくそ笑んだ。